Quantcast
Channel: やっぱ吊りカブでしょ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 94

アメリカ帰りのエンジン

$
0
0
少し前の事ですが、バラ売りでヤフオクに出ていたアメリカ帰りの吊りカブエンジンをポチりました。

イメージ 1

 
こちらはヤフオクから拝借したバラされる前の画像。

イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4


シリンダーを吊るブラケットは取り払われていますが吊りカブです。

自家塗装で、アメリカらしく大雑把に直してありますね(^_^;)。

エンジン単体で置いてあると邪魔なので、OH前のチェックを兼ねてバラしてみました。

ヘッドカバーを外し、シリンダーヘッドとシリンダーを抜きました。そしたら、金属片がポロポロと(^_^;)。

イメージ 5

バラバラに砕けたピストンリング(トップ)でした。まっ、こんなもんでしょうね。

各パーツの動作や傷をチェックしながら腰下をバラします。

イメージ 6

クラッチの2つ星は上が皿ネジ、下はクロームメッキされた初期のタイプが付いてました。

クラッチは初期のタイプでなく、60年中期からのタイプに交換されています。

イメージ 7



タイミングギアとカムギアは吊りカブオリジナルの薄いのが付いてました(薄いのしか付かないし)。プライマリードリブンギアも吊りカブオリジナルです。以降2つ星用は、ちょっと加工しないと吊りカブ用のカウンターシャフトには付きませんので、オリジナルが付いてて当然ですね。

イメージ 8



商品説明でキックの戻りが悪いと書いてありましたが・・・

キックリターンスプリングが折れてました。

イメージ 9


イメージ 10



キックスピンドルは後期の一体型に交換してありました。アメリカ帰りですからね(^_^;)。

イメージ 11



ミッションは一部スラストワッシャーが無かったりですが、スプロケットセンターロックのオリジナル、オイルシール外側のカラーも付いてました。

イメージ 12



驚いたのはクランク。何と、スポカブのピストンが組んであったのにコンロッドはオリジナルの短いままでした。しかもビッグエンドはガタガタ(^_^;)。これじゃあまともに走らなかった事でしょう。

イメージ 13


イメージ 14

ピストンは砕けたリングの影響か、歪んでます。

イメージ 15



ヘッドカバーは後期用、シリンダーヘッドは吊りカブオリジナルで、シリンダーは後期のスリーブが厚いタイプが入ってました。ノーマルのクランクケースには後期シリンダーは入らないので、クランクケース側を削ってあります。

イメージ 16



一番の問題は左側のクランクケース。

イメージ 17


イメージ 18

カバーを留めるネジを入れる部分とニュートラルスイッチを押さえる金具を留める部分が大きく欠損してまして、下側も切れたチェーンが当たったのか大きく割れてます。

ここは、アミーゴマイスターに補修をお願いします。マイスター、宜しくお願い致しますm(__)m。今までに何個お願いした事か・・・ ホント助かります。

割れているとは言え、ハイテンションコードとライトコイルの配線が別々に出る2つ穴なケースは貴重ですね。

イメージ 19

初めて知りましたが、輸出向けの吊りカブエンジンも以降の様にエンジンナンバーが打刻されていたんですね。しかも、西暦は無くAから始まる4桁。

イメージ 20

謎ですね(^_^;) AはAmericaのAかな?

いつか完璧に直して復活させましょう。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 94

Trending Articles